いざ七五三の準備のために着物を取り出してみたところ、パッと見は綺麗でしたが、よく見ると白い生地の部分にいくつかの小さなシミが・・・こんな時、どうしよう?
今年娘が3歳の七五三だったので、お宮参りのときに使用した初着を着せてあげる予定でした。
初孫に大喜びで、張り切って義母が買ってくれた初着なのですが、とても高価そうな立派なものです。
初着は3歳の七五三にも使えるのよ、と言っていたので、そのつもりで大切にしまっていました。
お宮参りでお参りする間と、写真館でお宮参りの記念撮影をする間だけ使用したので、特にクリーニングには出しませんでしたが、買った時のように綺麗に畳んで、もともと包んであった紙(たとう紙と言うそうです)に包んでクローゼットに保管していました。
桐のタンスは持っていませんが、私なりにきちんと保管しておいたつもりでした。
しかしいざ七五三の準備のために着物を取り出してみたところ、パッと見は綺麗でしたが、よく見ると白い生地の部分にいくつかの小さなシミが…!
たった3年保管しておいただけですし、お宮参りに使っただけなのにまさかシミができてしまうなんて考えもしませんでした。
そんなに目立たないシミとはいえ、やはり子供の大切な行事である七五三にシミのついた着物なんて着せたくはありません。
着付けをお願いするにしても、シミ付きの着物なんて恥ずかしいですよね…。
なんとかこの小さなシミを綺麗にできないかと、家で着物のしみ抜きをする方法を調べてみました。
ところが着物のしみ抜きは予想以上に難しいようで、たくさん失敗談が出てきました。
下手したらシミが取れないどころか、シミが広がったり、最悪着物に穴が開いてしまうこともあるんだとか。
クリーニング店に着物を出したら着物が色落ちして帰ってきたとか、金箔がなくなっていただとかなんて話もあって、着物のしみ抜きはきちんと着物専門のところにお願いするしかないなと思いました。
しかし着物専門のプロに頼むにしてもどのお店が良いか分からないですし、良さそうなところを見つけても1ヶ月はかかるとかで、なかなか大変そうです。
その上着付けに使うその他の小物の準備、着付けの手配、しみ抜きしてもらって七五三で着て、それをまたクリーニングに出して何年も保管して…
色々考えていたら、もういっそのことレンタルで良いのでは?と思い、義母に相談の上、初着を七五三に使うのは諦め、手軽にレンタルで着物一式を借りました。
七五三はなんとかレンタルで無事に済ませられましたが、さて、この初着をどうしよう?と考えました。
このまま保管してシミを悪化させるわけにもいきませんし、しみ抜きをお願いして改めて保管しても今後の使い道がありません。
私も義母も着物には詳しくないですし、着物に縁のある生活をしているわけでもありませんので、この高価な初着を綺麗に保管し、活かす道が考えつきませんでした。
娘の成長を感じられる一着ですが、今後の初着の保管について義母と話し合う内に、どこかに買い取ってもらおうという話になりました。
正直安いものではないですし、思い出もあるので私も義母もすごく名残惜しいのですが、この初着を必要としてくれる人がいて、喜んでもらえるなら…と義母も納得してくれました。
どこに買い取ってもらうか悩みましたが、この着物の価値がきちんと分かってくれるところが良いと、専門の鑑定士が鑑定してくれるバイセルにお願いしました。
やはり鑑定士さんは着物の価値を分かってくださり、その辺りのリサイクルショップではこんな値段つけてくれないだろうという値段で買い取ってくれました。
大切な思い出の一着だからこそ、買う時だけでなく、売る時もきちんとしたところに売るということは大切なことですね。
レポーター:nekoさん